理事長のごあいさつ
国際医療福祉大学は医療福祉専門職の養成と地位向上をめざし、24年前に栃木県大田原市に開学して以来、専門性の高い人材教育のもと約25,000人の卒業生を輩出してまいりました。本学の特長として、附属・関連施設の充実と、各分野における第一人者による教育、海外におけるネットワークなどがあげられます。5つの附属病院のほか、教育・研究・人事面で全面的に協力するという位置づけの臨床医学研究センターという関連施設や海外ネットワークを数多く保有しており、実習面において非常に恵まれた環境が整っています。また、大田原キャンパスや福岡・大川キャンパスのように敷地内や近隣に多くの医療福祉施設が併設されている学修環境も本学ならではの特長の一つです。教育陣についても、学部長・学科長をはじめ附属病院や関連施設において各分野の第一人者が学生の教育にあたっており、100%の就職率や全国トップクラスの国家試験合格率などから、卒業生に対する高いご評価をいただいております。
栃木の国際医療福祉大学病院では55床増床のための新病棟や研究棟が完成し、臨床実習中の学生が活用できる113室の宿泊施設、県北初となる病児保育施設を併設した幼保連携型認定こども園を開設いたしました。さらに、敷地内の特別養護老人ホーム栃の実荘が増床リニューアルしたことで、乳幼児から高齢者までの総合的な教育と福祉の拠点が誕生いたしました。今後も地域の方々に求められる専門性の高い医療の提供に努めてまいります。
2017年に成田キャンパスに開設した医学部では、学内に設置した世界最大級のシミュレーションセンターで充実した実践教育を行いながら、アジアを中心に優秀な留学生を毎年20名受け入れ、大部分の授業を英語で行い、海外臨床実習を必修化するなどこれまでにない革新的な医学教育を実現しております。この医学部の附属病院として2020年に成田に開設を予定している642床の国際医療福祉大学成田病院では、高度で先進的な診療科・センターや予防医学センターなどを立ち上げ、多言語対応のスタッフ配置、ハラル食の対応など国内外から患者様をお迎えする体制を整備し、アジアを代表する世界的なハブ病院をめざして準備が進行しております。
2年目となりました東京赤坂キャンパスでは、赤坂心理・医療福祉マネジメント学部と、医学研究科(医学専攻、公衆衛生学専攻)を擁する大学院とが一体で教育を行っており、今後、我が国最大規模の保健医療福祉系総合大学院として、学部とともに国際的な学術拠点を構築してまいります。
昨秋には、20年以上にわたって密接な交流があるベトナムの国立チョーライ病院と共同で、日本水準のドック健診センターを開設いたしました。三田病院や山王病院、医学部などと連携しながら、遠隔による放射線診断や病理診断のダブルチェックを行い、ベトナム初の高品質な人間ドックを提供しております。
まもなく迎えます創立25周年に合わせ、国際医療福祉大学は成田に放射線・情報科学科、福岡に薬学部の開設を予定しております。大田原キャンパスをはじめ、これまで以上に各キャンパスと附属・関連施設が連携し、海外におけるネットワークも活用しながら国内外で求められる医療人の養成に教職員一丸となって取り組んでまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。