ミャンマー国立リハビリテーション病院に対しリハビリテーション機材の支援を行いました
国際医療福祉大学は7月22日、ミャンマー・ヤンゴン市内にある国立リハビリテーション病院(National Rehabilitation Hospital)で、同病院に対してリハビリテーション用機材を支援しました。機材は、腹臥位時のマッサージなどに使用する「トリートメントテーブル」や、高齢者・低体力者のための「エクササイズチェア」、「トレーニングボール」など16種類、2200点(総額約2300万円)。
式典では、ミン・トゥエ ミャンマー保健スポーツ省大臣が、国際医療福祉大学のこれまでのミャンマーに対する貢献とリハビリテーション現場で必要不可欠な機材を今回支援したことに対する謝辞を表明、また在ミャンマー日本国大使館の丸山公使参事官は「ミャンマーにおけるリハビリテーション医療の強化に国際医療福祉大学が協力してくださることはすばらしい」と述べられました。
続いて、本学の高木邦格理事長はミャンマーからの奨学生受け入れを今後も継続するとともに、ミャンマーの医療系大学との学術交流を拡大し、現地におけるリハビリテーション指導や日本でのリハビリテーション研修の受け入れを強化していくことを表明しました。
本学は2004年以来、授業料から滞在中の生活費などを負担するIUHW奨学金制度により計17名のミャンマー留学生を受け入れ、帰国した卒業生の多くが母国の病院で勤務したり、大学教員として指導したりするなど交流を深めてきました。昨年2月、ミャンマーの医療水準向上とリハビリテーション分野の人材育成に協力する覚書を同国保健省と締結、その内容に基づいて昨年8月には国立リハビリテーション病院内に「IUHWリハビリテーション研修センター」を開設しました。開設記念として本学の教員4名とJICAシニアボランティア1名(本学特任教授)が、ヤンゴンの医療福祉関係者を対象に研修を実施しています。
今年も、先進的医療体験を目的とする「さくらサイエンスプラン」でミャンマー医学生研修受け入れ(7月末より1週間)と、本学学生の海外医療福祉事情研修でのヤンゴン訪問(8月初旬より1週間)で学生交流を図るほか、昨年に続いて専門家派遣によるミャンマー医療福祉関係者への研修(8月7日より3日間)を国立リハビリテーション病院で実施します。
また、秋には日本での研修受け入れを検討しており、今後もミャンマーにおけるリハビリテーションおよび医療技術の発展に貢献していきます。
式典で目録を渡す高木理事長(左)とミン・トゥエ保健スポーツ省大臣