大田原キャンパス

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平成30年度 学部入学式並びに大学院入学式を開催しました

2018.04.05_01.jpg  国際医療福祉大学大田原キャンパスは4月3日、各学部合わせて856人の新入生と59人の大学院新入生を迎えて、平成30年度の学部入学式並びに大学院入学式を執り行いました。
 本学在校生のアカペラサークルによる校歌『未来(あす)への扉』の斉唱に続き、大友邦学長、三浦総一郎大学院長が式辞を述べました。


大友学長

三浦大学院長
 大友学長は「自分を大切に、体を大切に、時間を大切にして、医療専門職への勉強はもちろんだが、様々な体験をする4年間、6年間にしてほしい」と述べ、幅広い知見を身につけ、有意義な大学生活を送るよう呼びかけました。

 来賓を代表して、大田原市長の津久井富雄氏から、「大田原市民を代表して皆さんの入学を心よりお祝いし、歓迎する。ここ大田原は歴史ある住みやすい場所であり、皆さんの第二の故郷にしてほしい」との祝辞をいただきました。


豊田早織さん

沢谷洋平さん
 これを受けて、学部新入生を代表して豊田早織さん(医療福祉・マネジメント学科)は、「本学の建学の精神である『共に生きる社会の実現』に向けて一生懸命精進したい」と宣誓、続いて大学院新入生を代表して沢谷洋平さん(医療福祉学研究科 保健医療学専攻 博士課程)が「世界中の保健、医療、福祉の向上に貢献できるよう日々自己研鑽に努めて研究生活に邁進したい」と、それぞれ新入生「誓いのことば」を述べました。



 最後に、壇上から教員が一人ひとり自己紹介と新入生へのメッセージを述べて、式は滞りなく終了。引き続き開催された「来賓懇親会並びに大学院祝賀会」、「学科別懇談会」、「大学院オリエンテーション」に参加しました。

(大田原キャンパス入試広報室 勝間田昭彦)


大友邦学長式辞(要旨)
 本日皆様が入学された国際医療福祉大学は、初代学長、大谷藤郎先生が提唱された建学の精神、「病める人も障害を持つ人も健常な人も、互いを認め合って暮らせる『共に生きる社会』の実現」をめざし、日本初の医療福祉の総合大学として、1995年(平成7年)に、ここ大田原市に開学いたしました。
 開学から22年が経ち、開学時は1学部5学科でしたが、現在は5つのキャンパスに9学部22学科と大学院を擁する、約7,800人の学生が学ぶ大学となりました。卒業生は、すでに2万1千人を超え、医療福祉の各分野において重責を担う一員として活躍し高い評価をいただいております。
 この大田原キャンパスには現在、3学部8学科と大学院あわせて約4,000人の学生が勉学に励んでおります。26万㎡あまりの広大なキャンパス内に複数の医療福祉施設が併設されており、学生が日常的に高齢者や障害を持つ人々と触れ合うことにより、自然に慈恵の心が培われる教育環境を整えてまいりました。
 昨年4月には、キャンパス隣接地に「幼保連携型認定こども園」が開園いたしました。病児・病後児保育のほか、大田原市では初となる休日保育を実施するなど、多様化する保育ニーズに応えられる総合的な教育・保育施設として運営しております。
 新入生の皆様はこれからの大学生活に夢を膨らませておられることと思います。是非密度の濃い時間を過ごしていただき、長く続けていく職業の基礎を身につけるとともに、まさに生涯にわたっての財産となる人的なネットワークを構築していただくことを期待しております。そのために我々スタッフ一同は最大限努力し、ご支援いたします。
 ただ、実際の生活が始まって見ると、予想とは異なる場面に遭遇し、こんなはずではなかったと思われることがあるかもしれません。そのようなときには教官、先輩、同級生のアドバイスが助けになるでしょう。
 しかし何と言っても一番大切なのはご自分の本当の気持ち、そしてお一人お一人の将来と未来です。迷ったときは、本当のところ自分はどうしたいのか、しっかり自らに問いかけて、次の歩みを進めてください。ご自分の気持ち、将来、未来を大切にすることは周囲のお友達の気持ち、将来、未来を大切にすることにもつながるはずです。
 当たり前の事ですが、将来未来のために、決しておろそかにしてはいけないのが健康と安全です。皆様は何と言っても若いので、規則的な食事と最低限の体調管理をされれば健康を保つことは全く難しいことではありません。しかし安全には十分に配慮する必要があります。特に通学等での自転車、自動車の運転には十分注意してください。ご自分が大きな怪我をしたり、ましては他の人に怪我をさせたりしては、大切な将来、未来を損なうことにもなりかねません。
 健康と安全に留意して、楽しく充実した学生生活を過ごしていかれる中で、国際医療福祉大学を選んでよかったと思っていただければ、これに過ぎる喜びはありません。
 本日、夢と希望と勇気をもって、人生の新しい一歩を踏み出された皆様の、今後のご活躍とご健闘を祈念して、式辞とさせていただきます。

三浦総一郎大学院長式辞(要旨)
 本学は、日本初の医療福祉の総合大学として開学して以来、わが国の置かれている超高齢化社会の現状を見据え、恵まれた教育環境の中で、保健・医療・福祉の多様な分野における優秀な専門職を多数育成して参りました。さらに国際化の急速に進むわが国においては、高度な専門性と国際競争力を身につけた大学院教育の社会的なニーズが高まっており、本学でもその充実に力を注いでおります。
 本年度は成田キャンパスの医学部と連携し医学研究科を新設するエポックメーキングな年となりました。この機会に大学院全体でその規模を拡充し、変貌を遂げる日本の未来を担うべく学問の力を高め、絶えずイノベーションを実現できるよう努力する所存であります。学部生の皆様も、学部卒業後は是非大学院へ進学され、研鑽を積まれることを希望致します。
 医療従事者には単に病気を診断し治療するだけではなく、医療を受ける者の立場や心情を尊重して信頼関係を構築する能力が求められます。また自らが守るべき倫理規範や法的義務を果たすことが強く求められます。そのためにも調和のとれた豊かな人間性を身につけた社会人として成長する努力を怠ってはなりません。
 また本学では将来の活躍の場におけるリーダーシップを充分発揮できることも大きい教育目標としており、広い視野で通用する医療プロフェッショナリズムを醸成するための環境や教育内容を整えております。「学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや」という有名な論語の言葉がありますが、今後の世界の新しい動向にあわせて、自分の知識で深く考え、広く学んで行く姿勢が何より大切であります。とくに医学・医療の分野は、まさに日進月歩であり、優れた医療を提供するためには、より高みを目指して決して立ち止まってはなりません。
 ここに全国から集まった新入生の皆様にニーチェの言葉を贈り、改めて本日から大学生あるいは大学院生として、すべてに積極的に取り組む決意を心に誓って頂きたいと思います。
 「どこから来たかではなく、どこへ行くかが最も重要で価値のあることだ。栄誉はその点から与えられる。絶えず進め。より遠くへ。より高みを目指せ。」
 終わりに、重ねて新入生とご家族の皆様に対し入学のお祝いを申し上げますとともに本日ここにご臨席賜りました全ての皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げ私の式辞といたします。