郡山で進学セミナーを開催
高校生を対象にした保健医療学部4学科の進学セミナーを7月13日午後、福島県郡山市の郡山ビューホテルアネックスで開催しました。
大友邦学長が医療福祉の総合大学として25,000人の卒業生を輩出してきた国際医療福祉大学の特長について説明した後、新井田孝裕副学長・保健医療学部長・視機能療法学科長、久保晃理学療法学科長、谷口敬道作業療法学科長、阿部晶子言語聴覚学科長の4人が、リハビリテーションの仕事や本学の授業内容、卒業生の実績などについて話しました。
このうち、新井田副学長は、国内には14,000人の眼科医と視能訓練士16,000人がいることを紹介。眼科医1人当たり視能訓練士は3人が必要なものの、毎年800人前後しか誕生せず、約26,000人が不足している実情を明らかにしました。眼科医から見た視能訓練士は①眼科検査のスペシャリスト②弱視訓練を成功に導く立役者③眼科医療における最も重要なスタッフ-だといわれています。このため「今後さらなる養成が望まれている」と述べました。
久保学科長は①けがや病気で身体機能に起きた障害について基本的動作能力の回復を図る②元気に生活し続ける手助けをする③そのために筋力増強トレーニングなどの運動療法、電気療法などの物理療法、基本的動作練習、義肢装具の活用や生活環境の改善を行う-と、理学療法士の仕事を紹介しました。
続いて、谷口学科長は、本学の作業療法学科は全国トップクラスの高い国家資格合格率を継続していることと卒業生は2013人にのぼり、国内で最も多いことなどを強調しました。
また、阿部学科長は言語聴覚士について、「話す、聞く、食べるといった、何気なく行っている行動が困難になった方々の機能回復・獲得を促し、自立と社会参加を支援する専門職だ」と指摘。「野村総合研究所の調査によると、人工知能やロボットでの代替可能率は0.1%で20年後に残る仕事の第1位」「英国でも、オックスフォード大学准教授の研究では、702職種中、聴能訓練士は2030年までになくならない仕事の5位に入っている」として、社会で必要とされている資格であることを強調しました。
同学部卒業生の18年度国家試験合格率は、視能訓練士100%(全国平均98.2%)、理学療法士97.8%(同85.8%)、作業療法士97.0%(同71.3%、合格者数全国1位)、言語聴覚士91.0%(同68.9%、同1位)と高くなっています。
セミナーの最後に、2020年度入試概要とAO/推薦入試対策講座について説明し、並行して開かれた個別相談会では、高校生や保護者が真剣な表情で質問していました。