台風19号被災地で延べ86人がボランティア活動
大田原キャンパスでは2019年10月12日に伊豆半島に上陸し、関東地方を縦断した台風19号による大雨災害で、同月26日から11月20日にかけて4回にわたり延べ86人が被災地支援ボランティア活動を行いました。
参加したのは学生・教職員の有志で、具体的な活動内容は、
1)10月26日、茨城県大子町、民家の泥だしと片づけ、学生11人・教職員5人
2)11月6日、栃木県栃木市、汚泥だし、学生20人・教職員3人
3)11月9日、栃木県栃木市、汚泥だしと民家内片づけ、学生22人・教職員4人
4)11月20日、栃木県栃木市、納屋の片づけと汚泥だし、学生19人・職員2人
です。被災者の方々とのコミュニケーションを大切にしながら活動しました。
ボランティア終了後、学生たちは活動を振り返り、次のように語りました。
「自分が役立てることは少しだが、みなで力を合わせることで大きな力になる。災害から日にちが経ち報道が減ってもまだ復興が終わっていない状況を伝えなければ支援の手が減る」(看護学科2年)
「1カ月経っても大変な状況が続いている。後輩たちと活動し、頼りになると感じた。発生とともに大学ボランティアセンターが迅速に活動を始めたのに感動した」(理学療法学科4年)
「被災者から1人で泥だしをしていた話を聞き、助けを求め情報を入手する手段を被災者にどう伝えたらいいか考えた。泥だしはとても大変で、復興の困難さを実感した」(作業療法学科1年)
「少しだが、自分のできることをしてあげられたことがうれしかった。日本に来てたくさんのことをボランティア活動から学んだ。これからも参加したい」(言語聴覚学科2年)
これは寄せられた感想の一部ですが、報道で伝えられている以上の被災状況を活動から感じ取る学生が多く、「今後も災害ボランティアの呼びかけがあれば参加するか」とのアンケートには8割の学生が参加の意思を表しました。本学学生のボランティアスピリッツを高く感じ、その思いに応えるためにも、被災地のニーズに寄り添うことができる活動支援体制を構築していきたいと思います。
(IUHWボランティアセンター長 大石剛史)