卒業生、教職員だけで大田原キャンパス学位記授与式
大田原キャンパスの令和元(2019)年度学位記授与式が3月11日、同キャンパスで行われ、保健医療学部、医療福祉学部、薬学部の計739人が卒業しました。
新型コロナウイルス感染防止のため、卒業生と学内教職員だけが出席し、来賓やご家族などの参列は取りやめました。入場者には手指のアルコール消毒と体温測定を行い、37.5度以上の熱がある場合は医師が診察する体制も整えました。また、大学院は318人が修了しましたが、式には参加せず、別途学位記伝達式だけを行いました。
式典であいさつした高木邦格理事長は、「みなさんの多くは4月から医療機関に就職し、新型コロナウイルス感染防止に向けて最前線で働くことになります。クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス号』での感染防止で政府から本学に協力要請があったとき、多くの医師、薬剤師、看護師が手を挙げてくれ、厳しい状況のなか、最後まで対策に当たってくれました。国際医療福祉大学成田病院も前倒しで開院を決めました。感染症と戦う気持ちがなければ、日本の医療は崩壊しかねない。本学は医療福祉分野で日本を代表する大学です。その誇りをもって活躍してほしい」と卒業生を激励しました。
大友邦学長は式辞で、「感染拡大防止に向け、医療現場で多くの医療人が正しい知識、手順を踏まえ、責務をもって働いています。卒業されるみなさんも、いまの状況、終息する状況を見極め、これからの医療の一翼を担う1人として、貴重な教訓としてほしい」と述べました。
この後、学部卒業生を代表して、保健医療学部看護学科の齋藤梨沙さんが謝辞を述べ、「コロナ対策では本学の先生や先輩方が治療の最前線で活躍している。私たちもこのような健康危機に直面した時、本学卒業生としての自覚を持ち、医療福祉の専門職として率先して行動できるよう、精進していきたい」と誓いました。