第20回日本医療経営学会学術集会の報告-大学院進学を予定している大学4年生も参加しました-
第20回日本医療経営学会学術集会の会長を拝命しました大田原キャンパス 医療福祉・マネジメント学科長の山本康弘です。2021年11月13日(土)に東京都内の現地会場とオンラインによるハイブリッド形式により学術集会を開催しました。
学術集会のテーマは「2025に向けたヘルスケア生き残り戦略」としました。プログラムは、第一に、生き残り戦略を考える前提として国家財政と社会保障の観点からの講演、厚生労働省の立場から鈴木康裕・国際医療福祉大学副学長(元厚生労働省医務技監)にご登壇いただきました。第二に、生き残り戦略の鍵であるICT活用について病院・在宅・高齢者支援の観点からの講演、第三に、高橋泰・国際医療福祉大学大学院教授(学術集会実行委員長)を座長とするシンポジウムでは働き方改革への対応を中心に5名の若手病院経営者が自院の生き残り戦略について発表と討議を行いました。
ランチョンセミナー座長には渡辺元三・国際医療福祉大学准教授、一般演題には坂本幸平・国際医療福祉大学助教がDPCデータ分析に関するポスター発表を行うなど医療経営学および診療情報管理学を専門領域とする大田原キャンパスおよび東京赤坂キャンパス所属の多くの教員が参加しました。
また、国際医療福祉大学大学院への進学を予定している医療福祉・マネジメント学科4年生2名の参加もありました。わが国唯一の診療情報管理学の学位が取得できる「診療情報アナリスト養成分野」への入学を希望しており、学部学生として初めて参加した学術集会は医療経営に関する最先端の講演や病院経営者による実践的な話に触れることにより、この学問領域の魅力を肌で感じる貴重な機会になったことでしょう。国際医療福祉大学において大学4年間と大学院修士課程2年間を接続した6年教育による学びを通じて、将来はこの領域の先導者として活躍されることを願っております。