総合講義 第4回:株式会社ツムラ代表取締役社長CEOの
加藤照和先生が講演
第4回は、『一人ひとりの、生きるに、活きる』と題し、株式会社ツムラ代表取締役社長CEOの加藤照和先生が講義をされ、本学の学生と教職員及び市民約250名が聴講しました。
講義では、株式会社ツムラの事業の志としてのパーパスやビジョン、歴史などを紹介いただき、同社を代表する漢方について、分かりやすく説明していただきました。
漢方医学は、1300年以上続いている日本独自の伝統医学で、その漢方薬は、近代的な日本の工場でしっかりとした品質管理を行いながら製造されていることや、「漢方は非科学的ではなく、未科学的」という二代目津村重舎の言葉を引用し、医学と科学技術の進展が追いついてくれば漢方の科学的解明が進むことを強調されていました。また、薬剤師の方々が正しい漢方の知識を身に着け、患者様の話を伺った上で、複数の疾患や様々なライフステージにあった漢方を広めてほしいと付け加えられていました。本学の学長であった故北島政樹先生が筆頭となり、漢方薬の「大建中湯」を術後の症状に使用し、現在では日本中の大学病院の外科において、一般的に使用されるようになったエピソードなどもお話くださいました。
今回の講義をとおして、漢方への新たな発見から、漢方に興味を持ったという参加者からの感想が多くみられました。薬学部の学生はもちろんのこと、保健医療学部や医療福祉学部の学生も多く受講し、それぞれに幅広い知識を学んだことで、漢方医学への関心を深める貴重な機会となりました。