総合講義 第7回:本学特任教授
山﨑達雄先生(元財務官)が講演
第7回は1月5日(金)、財務省元財務官で本学特任教授の山﨑達雄先生に「元・財務官が語る最近の国際情勢」と題して講義いただき、約110人の学生・教員・市民が聴講しました。
講義の冒頭、1月1日の能登半島地震に触れ、昼夜を問わず対応している医療関係者に敬意を表し、医療従事者を目指す学生に対して、誇りをもって勉強し、社会に貢献してほしいと励ましの言葉を伝えました。
国際情勢について、ウクライナ問題やイスラエル・パレスチナ問題に触れ、最新の情報やこれまでの経緯、歴史・民族的な背景、今後の展開などを解説されました。2024年の国際政治においては、台湾総統選やアメリカ大統領選挙など世界の大事な選挙が立て続けに予定されており、その結果次第では日本を取り巻く国際情勢は激変すると予想され、そのような時にこそ、日本政治の安定が重要であることを力説されていました。
世界経済の構造変化については、国境なき自由化の逆回転が始まっており、今後の動向を分析されていました。さらに、日本国内の政治・経済についても言及され、賃金の値上げ、生活水準の上昇や子育て支援の必要性、日本企業の価値を上げることなどを提言されていました。
山﨑先生は、財務省のほか、外務省など日本の中枢機関での豊富なご経験を交えながらお話いただき、テレビやニュースだけでは知り得ることができない国内外の情勢やその経緯、背景など、今目の前で起きているさまざまな問題への認識を深めることができました。