大田原キャンパス

学科トピックス

沢谷洋平先生らの研究が「理学療法科学」に掲載

2019.05.08

沢谷洋平先生らの「通所リハビリテーションを利用している高齢者を対象とした舌圧と呼吸機能の関係について」の研究が「理学療法科学」に掲載されました。

研究内容:
通所リハビリテーションを利用している要支援・要介護高齢者の舌圧と呼吸機能の関係を明らかにすることを目的とした研究です。
施設を利用している127名(男性66名,女性61名)を対象とし,舌圧と呼吸機能(努力性肺活量、一秒量、一秒率,最大呼気流量、最大吸気口腔内圧、最大呼気口腔内圧)の関係を検討しています。

対象者全体では、舌圧と全ての呼吸機能で有意な相関を認めました。
性別ごとでは、男性は最大吸気口腔内圧、最大呼気口腔内圧と、女性は一秒量、最大呼気流量、最大呼気口腔内圧と有意な相関を認め、かつ中等度の相関係数を示しました。
多岐にわたる疾患を対象者は有していたが、舌圧と呼吸機能は相互に影響している可能性が示唆されました。
また、男性は舌圧と呼吸筋力、女性は舌圧と呼気機能との関係が特徴として示唆されました。

原著論文情報:
沢谷洋平,石坂正大,久保晃, 原毅,貞清香織,屋嘉比章紘,佐藤珠江,柴隆広,小野田 公,丸山仁司:通所リハビリテーション利用者における舌圧と呼吸機能の関係. 理学療法科学,2019,34(2):223-226.