大田原キャンパス

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伊藤晃洋助教が第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会にて優秀演題賞受賞

2019.08.19

今回、学科の教員である伊藤 晃洋 助教が第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会で優秀演題賞を受賞されました。「日本心臓リハビリテーション学会」は先進的な心血管の治療および予防介入としての心臓リハビリテーションの普及を目的に、医師や理学療法士を中心に14,000名の会員をもつ大きな学会です。その中で本学科の教員が受賞されることは非常に喜ばしいことですし、誇りに思います。

【受賞演題】
伊藤晃洋、入江容、伊藤将円、原田浩樹、秋山真也、佐々木拓良、川田竜也、荒井啓子、和久井亜沙子
「心臓外科術後の食事摂取と身体機能回復の関連性について」


<内容>
周術期リハビリテーションにおいて、栄養管理を含めた介入が重要視されている。特に近年では技術の進歩により手術対象者の高齢化が進んでおり、合併症や認知面、情動面を含めた栄養管理が必要となってきている。術後の早期離床、早期経口摂取は術後合併症の発生率を低下させ、在院日数を減少させることが多数の疾患で報告されている。心臓外科術後患者では、高度侵襲による筋蛋白の異化亢進が術後の回復を遷延させる要因と考えられ、術後の栄養管理でいかに異化亢進を抑制できるかが重要である。しかし、心臓外科術後患者では消化器外科術後患者と異なり、多くの症例で消化器系の機能が保たれているため、比較的早期から経口摂取での栄養管理が可能となることから、消化器外科患者に比べ報告が少ないのが現状である。そこで、本研究では心臓外科術後の患者を対象に、認知面を含めた術後の経口摂取の回復と身体機能の回復、在院日数の関連性について調査した。