秋葉助教チームが「とちぎテックプラングランプリ」で受賞
手の振戦の支障が出にくい自助具開発
世の中をよくしたいという構想を持ち、産業に未活用の研究成果の事業化をめざす県内の個人・チームを表彰する第3回「とちぎテックプラングランプリ」の最終選考会が3月20日、栃木県庁で開催され、本学保健医療学部看護学科の秋葉喜美子助教と帝京大学工学部の合同チームが「企業賞」を受賞しました。
受賞対象となったのは「手に振戦のある方のためのウェアラブルデバイスと自助具の開発」。振戦(振るえ)は脳梗塞後遺症や神経難病、高齢者に多い症状。食事などの日常生活を困難にするにもかかわらず根本的な治療法が見つかっていません。そのため、秋葉助教のチームは手首回りの振戦を抑制するウェアラブルデバイス(身に着けられる機器)と振るえていても生活に支障が出にくい自助具の開発をめざしています。新規性、世界を変えそうか、開発にかける情熱などが評価されました。
秋葉助教は「他分野の研究者と協働することで、互いの強みが相乗効果をもたらし、看護の可能性が広がる。研究開発を通し、対象者の生活の質が少しでも向上するよう社会実装を進めていきたい」と受賞の喜びを語っています。
最終選考会には25件の応募チームからファイナリストに選ばれた9チームよるプレゼンテーションが実施され、5つの企業賞と最優秀賞が決まりました。
■「とちぎテックプラングランプリ」
全国有数のものづくり県として発展してきた栃木県から産学などが連携して新たな産業を創出するプログラム「とちぎテックプランター」の最大の支援事業。「とちぎテックプランター」は県、県内大学や企業などで構成する「とちぎ次世代産業創出・育成コンソーシアム」が運営しています。