大田原キャンパス

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理学療法学科が受賞の「運動器の健康・日本賞」で表彰式
大田原市と連携15年の介護予防事業で

2021.04.28

 身体を動かす器官(骨・筋肉・軟骨・神経など)である運動器の健康増進をめぐる優れた活動を表彰する「2021年度第9回運動器の健康・日本賞」(主催:運動器の健康・日本協会)で、最優秀の日本賞を受賞した大田原キャンパス理学療法学科の表彰式が4月18日、東京都千代田区の如水会館で行われました。
 受賞した活動は、大田原市と理学療法学科が連携して実施している介護予防の取り組みで、名称は「機器を使わない運動を中心とした自助・共助・公助を生かした地域づくり」。表彰式には理学療法学科の久保晃学科長と、この活動の本学担当者である同学科の石坂正大准教授が出席しました。
 表彰状とトロフィーが石坂准教授に手渡された後、活動内容を報告するプレゼンテーションが行われました。冒頭で石坂准教授は「このたびは日本賞に選出いただき、まことにありがとうございました。大田原市と市の高齢者ががんばって真面目に取り組んでいる介護予防の事業が評価され、私としても市としても喜ばしい結果になったと実感しています」と感謝の言葉と受賞の感想を述べました。
 日本賞の選評によると、大田原市は高齢者の集まる場所として「高齢者ほほえみセンター」24カ所をはじめ、市内に多数の高齢者施設を整備。市オリジナルの「与一いきいき体操」をつくり、この体操普及のためのボランティアを育成する養成講座も開催している。この体操は機器を使わず自宅でもできるため、コロナ禍でも継続可能で高齢者の健康を維持している。また、活動に参加する高齢者の体力測定を年に一度実施し、これまでの自分のデータと比較できる仕組みを構築し、高齢者が健康を意識し維持・向上する機会を設けている。
 こうした活動を組み合わせ、15年にわたって市を挙げて地域の高齢者の健康維持に取り組んできたことが今回、受賞に相応しいと評価されました。

  • 表彰式の様子。オンラインも使ったハイブリッド方式で開催された
  • 表彰状を受け取る石坂正大准教授
  • 受賞した大田原市との連携事業についてプレゼンテーションを行う石坂准教授
  • 出席した受賞者らと記念撮影する理学療法学科の久保晃学科長(前列左から2人目)と石坂准教授(同3人目)