教員と学部生の研究成果が国際誌にアクセプト
この度、小林先生、柊学科長、学部生が合同で行った研究成果が「Journal of Physical Fitness and Sports Medicine」にアクセプトされました。タイトルは「Comparison of quality of chest compression in different postures using a female patient manikin」です。理学療法学科では入学後の早い段階から研究に触れる機会を作っており、その集大成として論文化できたことは頼もしい限りです。
【小林先生のコメント】
学部生は研究計画の段階から参加し、データ収集や統計分析の補助、論文のピアレビューまでしっかりと役割を担ってくれました。同時に、学部生の柔軟な発想、知的好奇心、行動力にはものすごいエネルギーを感じました。卒業後もこの経験を活かし、理学療法を「科学」として発展させて欲しいと思います。
【研究概要】
私たちの研究グループは、心肺蘇生訓練用マネキンにシリコン乳房を付加して胸骨圧迫の質を検討しています。先行研究において、女性に模した患者ではアメリカ心臓協会(AHA)ガイドラインで推奨されている従来の圧迫法では胸骨圧迫の質が低下することを報告しましたが、どのように質を向上させるかについては分かっていませんでした。そこで、圧迫姿勢に着目して研究を行い、マネキン上に馬乗りになる姿勢(またぎ圧迫法:straddle compression)によって質の高い胸骨圧迫が提供できることを明らかにしました。
【論文情報】
Kaoru Kobayashi, Yuri Ishida, Shota Ichikawa, Hiroto Ito, Asahi Kobayashi, Yukinobu Hiiragi: Comparison of quality of chest compression in different postures using a female patient. Journal of physical fitness and sports medicine, in press.