【薬学部5年生齊藤淳さんの研究テーマが「世界一を目指す研究開発助成事業」に採択】
薬学部年齢軸生命機能解析学分野5年生の齊藤淳さん(研究代表者)の研究テーマが、栃木県産業振興センターの公募する2024年度「世界一を目指す研究開発助成事業」に採択されました。同助成事業は、世界一の技術等の開発を目指して行う事業を対象とし栃木県内の中小ものづくり企業や理工系大学等の高等教育機関に属する45歳未満の若手の研究者や技術者から選ばれます(研究提案10分間発表、質疑応答10分間)。学部学生が選ばれるのは2年前の本研究室、田中杏実さんに続き2人目の快挙です。研究概要等の詳細については下記リンクよりご覧になれます。
■栃木県庁ホームページ
https://www.pref.tochigi.lg.jp/f02/houdou/houdou/r6_sekaiichi_kouhukettei.html
■栃木県産業振興センターホームページ
https://www.tochigi-iin.or.jp/content/files/senryakusangyo/R6/R6sekaiichi/R6-koufukettei.pdf
研究概要:
我々はマウスを用いてⅠ型糖尿病発症前の未病段階で、皮膚など特定組織の時計遺伝子 Period1(Per1) 発現が異常上昇すること、毛においては体毛で未病段階、ヒゲで糖尿病発症時に異常上昇することを発見しました。本研究開発では、未病段階から発症までの期間、皮膚、毛の Per1 発現を詳細に解析することで、Per1 発現マップを作成し、毛の Per1 発現から将来Ⅰ型糖尿病になりやすいのか、発症までにどのくらい期間があるのか、未病段階のどの時期までが治療可能な時期なのか明らかにします。その後、より簡易的・非侵襲的に糖尿病の発症ステージを解析するため、サンプリングした毛から直接、計測機器にのせるだけで Per1 発現を解析できるシステムを構築することを目指します。このことで体の健康状態を毛で判断することが可能になります。本研究は、将来ヒトの毛の Per1 発現を PCR 等の手法で解析する基盤となります。