大田原キャンパス

学科トピックス

修士課程の辻俊太郎さんの研究成果がPeerJに掲載されました

2025.10.01

 この度、修士課程一年次に所属する辻俊太郎さん(本学理学療法学科27期生,2024年度卒業)の研究成果がPeerJ(インパクトファクター 2.4)に掲載されました。タイトルは「Relationship between locomotive syndrome risk test and height and weight in infancy and toddlerhood: a preliminary study」です。本研究は辻さんが本学大学院修士課程(指導教員:糸数昌史教授、副指導教員:沢谷洋平講師、広瀬環助教)にて研究された成果の一部であります。広瀬先生の指導のもとに収集した卒業研究データを発展させた成果であり、学部から大学院への一貫した教育の成果を示すものです。辻さんの今後のさらなる活躍を期待しています。

【辻さんのコメント】
この度、大学および大学院修士課程で取り組んできた研究成果が公表されました。本研究では、出生時の体格が大学生におけるロコモティブシンドロームに影響を及ぼす可能性を示すことができました。研究の遂行にあたり、ご協力いただいた本学学生の皆様、多大なるご指導を賜りました糸数昌史教授、沢谷洋平講師、広瀬環助教、ならびに関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今後もロコモを含む予防医学の発展に寄与できるよう、研究活動を続けてまいります。


【論文概要】
大学生の約1~2割がロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)に該当するとされ、小児期からの運動習慣教育の重要性が指摘されています。本研究では、母子手帳に記録された出生時・1歳時・3歳時の身長と体重と、ロコモ度テスト(立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25)との関連を世界で初めて分析しました。その結果、乳幼児期の身長・体重と2ステップテストおよびロコモ25の間に一定の関連が認められました。ロコモへの対策には、小児期から高齢期まで各ライフステージに応じたアプローチが求められており、本研究はその起点をさらに早期に置くことの意義を示す貴重な成果といえます。
本論文の内容は、以下リンクよりご覧いただけます。
https://peerj.com/articles/20114/