国際医療福祉大学で未来を語る! 第151回理学療法科学学会学術大会 開催
2025年11月8日(土)、国際医療福祉大学 大田原キャンパスにて、「誰もが安心して暮らせる社会を目指して -- 地域の力と技術のやさしさ --」をテーマに、第151回理学療法科学学会学術大会が開催されました。本学の遠藤 佳章先生が大会長を務め、活発な議論が展開されました。
特に注目を集めたのは二つの特別講演です。福島県立医大保健科学部理学療法学科特任教授の髙橋 仁美先生からは、理学療法の本質である「生活を支える」実践を、病院の外、すなわち地域社会に根ざした活動を通じて実現する挑戦が紹介されました。また、本田技研工業の望月 俊和先生は、人々の尊厳に関わる排泄課題の解決を目指し、「人にやさしい車いす」を開発する技術の力を語り、福祉工学と理学療法の融合の可能性を示しました。
さらに、一般演題では、学部2年生の廣田大和さんによる乗馬経験者の筋量に関する研究や、学生が月経体験を通じてジェンダーに関する認識を深めたという重要な教育的知見など、本学学生や病院職員による意欲的な研究発表が多数行われました。最先端の技術と、地域・暮らしに寄り添う「やさしさ」を追求する理学療法の未来が、大田原の地で熱く語られた一日となりました。