放射線・情報科学科
4年間の学修の流れ
高い専門性と豊かな人間性を兼ね備えた診療放射線技師を育てます
X線や磁気、超音波、放射性同位元素を用いた画像診断装置と情報技術を駆使して診断に最適な画像を提供する。そして高エネルギーX線や粒子線を用い悪性腫瘍に対する正確で効果的な放射線治療を支える高度医療専門職、それが診療放射線技師。当学科では社会のニーズに応え質の高い医療を実践できるよう、基礎から高度な専門技術までを体系的に修得するとともに、患者様を思いやり、患者様の身になって対応できる豊かな人間性を兼ね備えた診療放射線技師になるためのカリキュラムを組んでいます。
1年次
- 診療放射線技師への第1 歩を踏み出す
1年次は、診療放射線技師として重要な幅広い基礎知識と、豊かな人間性を身につけることを目標としています。
診療放射線技師をめざすうえで必要となる基礎科目の数学や物理学、生物学、化学などの学修、画像診断を支える各種画像診断装置の原理や特性、画像を扱う際に重要な画像情報学などを学修します。
「早期体験学修(Early Exposure)」を通して診療放射線技師の仕事を理解し、その後の学びへのしっかりとした動機づけを行います。
2年次
- 講義・実験を通してより本格的に学ぶ
X線検査やX線CT検査などさまざまな画像検査技術や画像解剖など、診療放射線技師の診療業務に直結する内容を学修します。また、放射線物理学や放射線生物学、放射線計測学など放射線のより専門的な内容を学びます。
実験や演習では、学内に設置されている多様な画像診断装置に触れながら、装置の原理や特性、検査技術について理解を深めていきます。
実験では班員と協力し合うことで、協調性も身につけることができます。
3年次
- 医療従事者としての姿勢を確立する
3年次は、診療放射線技師として必要な医療人の素養の充実を図ることをめざします。
前期は、核医学や放射線治療学など高度で専門的な科目の学修に加え、後期の臨床実習に向けてより実践的に学びます。
後期の「臨床実習」では、臨床教育がしっかりと行える附属関連病院をはじめ、高度な医療を提供している県内外の大規模病院での実習を経験します。医療の現場で患者接遇などを行うことで、座学では学ぶことのできない対応力や実践力を身につけていきます。
4年次
- 「卒業研究」に取り組み国家試験に挑む
診療放射線技師に求められる知識・技術をより確実なものとするために、これまで学んできた授業内容を復習・総括し、国家試験合格に向けて準備します。
また、より高度で専門的な選択科目を履修可能で、診療放射線技師として知識・技術のレベルアップをめざせるカリキュラムを準備しています。
「卒業研究」では研究テーマの選定や文献調査、研究計画の立案からデータ収集など、自ら考え行動することで主体性が養われます。
放射線・情報科学科が実施する教育の特徴
手を動かし、見て・触れて・考える実験と、多分野に渡る知識の習得を行う講義が連携した教育を実践します
放射線・情報科学科で修得する内容は、放射線技術学の基礎となる物理学・電気電子工学から、医療従者としての必要な画像解剖学・患者様接遇と多岐に渡ります。これら診療放射線技師として必要な知識と技術を、実験と講義との連携を図り、身につけていきます。本学では幅広い教養に裏打ちされた理論と実践の知識の獲得に向けて、学年が進むにつれて段階的に習得していけるようなカリキュラム体系となっています。
6つの附属関連施設(国際医療福祉大学病院、国際医療福祉大学熱海病院、国際医療福祉大学三田病院、国際医療福祉大学塩谷病院、国際医療福祉大学成田病院、国際医療福祉大学市川病院)をはじめ多くの協力施設を利用した臨床実習を実施します。
1年次に大学附属病院を利用し、医療の専門職となることの早期体験実習であるEarly Exposureを行います。3年次には11週間の臨床実習を行い、医療現場における実践的な指導を受けます。臨床実習は附属関連施設以外にも東北から関東地域にかけて約40施設で実施しています。4年次の卒業研究では、附属病院との協同研究を実施し、臨床に則した研究手法を学ぶ事も可能です。
診療情報システムを使いこなすための実践的教育を実施します
医療機関では発生する画像情報・医用情報に精通した診療放射線技師が求められています。本学では情報処理端末とネットワーク環境を整備し、充実した情報処理教育を実践しています。また、画像ネットワークシステムや仮想病院システムを体験し、医療情報システムの基礎を学びます。