大田原キャンパス

理学療法学科

DEPARTMENT OF PHYSICAL THERAPY

理学療法学科

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学科長のごあいさつ

リハビリテーション[理学療法]
~人の痛みを知ろうとする心が質の高いリハビリテーションを生みだす~

理学療法学科長 柊 幸伸 教授

理学療法学科長
柊 幸伸教授

京都産業大学経済学部経済学科卒業。専門学校を卒業し理学療法士免許取得。本学大学院で修士・博士を修得後、小田原キャンパス、大田原キャンパス等で勤務。福岡国際医療福祉大学開設時の理学療法学科長を経て本学に着任。

基本的な日常動作を回復させること。それが理学療法士の仕事

理学療法とはリハビリテーションの一分野で、立つ・歩く・寝る・起きるといった基本的動作における障害、筋力や持久力の低下、腕・足・関節の痛みなどを改善し、健康な状態に回復させることをいいます。
その方法は、手や器具を用いて麻痺した部分を回復させたり、筋力や持久力を高めるといった「運動療法」、患部を温めたり、冷やしたりすることで痛みをとる「物理療法」の2つに分類され、これらの方法で回復できない場合は、杖や車椅子などの装具を活用したり、段差をなくす、手すりを付けるといった生活環境の改善で対処します。
理学療法の対象は、生まれつき障害を持つ人、高齢者など今後障害が出ると予測される人、入院が続き体力が低下した人、日常的に身体を酷使するスポーツ選手など幅広く、近年は障害の治療だけでなく予防にも取り組むようになってきています。

「リハビリは治療が済んでから」という誤った固定概念

これからの理学療法士は、公的介護保険が始まったことで、福祉施設や地域でのリハビリにおいて高齢者の障害回復に取り組む機会が増えてきます。高齢者が手術をして1週間入院すれば、約30%もの筋肉が落ちてしまいます。
早期に理学療法を行えば、早い回復が望めるのですが、日本ではまだまだリハビリは手術後、又は急性期が過ぎてから行うものと考えられがちです。
理学療法士が積極的に活躍することで、障害を少なくすることができます。また、近年は手足の障害だけでなく、呼吸循環器系の病気や糖尿病などを原因とした歩行困難や持久力低下といった障害も増えており、理学療法士も高度な医療知識を持つことが望まれています。

理学療法士に必要な3つの能力とは?

理学療法士になるには、人を思いやる心である「情意(じょうい)」、あらゆる障害に対処できる「知識」、そして障害を克服できるように導く「技術」の3つの能力が揃っていることが条件です。
さらには、チャレンジ精神を持ち、正しい理学療法の在り方を積極的に広めていく姿勢も求められるでしょう。
理学療法士の仕事は、地道で長い時間を必要とするものですが、ハンディキャップを抱えた人々と共に障害を乗り越えていくなかで、人間の勇気や素晴らしさを心から感じることができるのです。

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