大田原キャンパス

看護学科

DEPARTMENT OF NURSING

看護学科

基礎看護学実習Ⅱ 松本 彩花
基礎看護学実習Ⅱでは、初めて患者さんを受け持ち、最初は不安と緊張でいっぱいでした。患者さんの疾患や病態についての知識だけでなく、毎日の関わる時間の大切さを学びました。患者さんが思いを言えるような信頼関係を築いていくことは、個別性のある看護を行う事につながり、患者さんのニーズを満たすことにもつながるのだと感じました。短い期間でしたが、患者さんが少しずつ心を開いてくれるのを感じ、初日よりも明るい言葉が増え、自分自身で今後の目標を持たれた姿を見て、とても嬉しく思いました。今回の実習を通して、自分のためだけではなく、今後関わる患者さんへ良い看護をするために、もっと知識と技術を身につけたいと感じました。この気持ちを忘れずに来年度の実習に向けて頑張っていきたいです。

成人看護学実習(慢性期) 佐藤 蓮
慢性期実習では、病気と共に生きていく患者さんに対してどのようなケアが必要なのかを考え、実際の看護展開によりセルフケア能力の向上を図ることができました。私は片麻痺が原因で、日常生活に支障が出た患者さんを受け持たせていたただきました。受け持ち当初は、食事や更衣のほとんどを看護師が全介助している状況でした。そこで、健側でのセルフケア方法を分かりやすく説明し、実践していただく事で、徐々に患者自身でできる動作が拡大していきました。これは麻痺側ではない腕を積極的に使っている姿や、回復への意欲が高く何事にも前向きに取り組んでいる姿に目を向けられたからだと感じています。患者さん本来が持っている回復力を活かした看護を行うことの重要性を学ぶことができました。

成人看護学実習(急性期) 宮嶋 真也
急性期実習では周手術期や救急搬送されてきた患者さんを受け持たせていただきました。患者さんの状態が刻々と変化していく中で、起こりうるリスクを考えながら回復を促進していく難しさとやりがいを感じました。術後の侵襲や治療によるルートなど様々な危険が考えられるため、根拠立ててアセスメントする重要性を学びました。また術後の早期離床を促すため、ベッド上でできる運動を実施したり、生活リズムが改善するよう散歩、足浴などの刺激をケアに取り入れました。日々できることが増えていく患者さんに合った目標を立てながら、ハイリスク状態に対しての看護を展開することができ、とても良い実習となりました。

精神看護学実習 蓮實 雄輝
私が関わった患者さんは、心の病で人との関わりが上手くいかなくなってしまった方でした。最初はお互いの緊張から沈黙が多く、上手くコミュニケーションがとれませんでした。少しずつ話せることが増え関係が深まっていき、患者さんの信条や旅行に行きたいと強い思いを語ってもらえました。念願の旅行という目標に向けて、私は患者さんと共に地域へ戻るためにできることを増やし、体力や運動機能の維持・拡大をしていくという関わりをしていきました。「地域でその人がどのように生きていきたいか」という目標を掴むには、その人の立場に立って生きてきた道を振り返り、ともに悩みを共有する必要がありました。私は今回の実習で、その人の人生に踏み込んで共に歩んでいくという看護のあり方を学ぶことができました。

小児看護学実習 藤原 志畝
小児看護学実習では、保育園と小児病棟で実習をしました。保育園実習で実際に子どもたちと関わったことで、子どもの成長・発達は個人差があるということを実感し、子どもは個性や育児環境によって標準よりも早く発達をしていることを感じました。病棟実習では手術を受ける予定の子どもを受け持ち、子どもの理解力に合わせて手術の説明をする大切さと難しさを学ぶことができました。また、子どもは言葉によって自分の思いを充分に表現することが困難な場合もあるため、看護師は子どもの表情やしぐさなどから子どもの思いを汲み取り、細やかに観察を行い、ケアをすることが大切であること学ぶことができました。

リプロダクティブヘルス看護学実習 宗像 祥穂
リプロダクティブヘルス看護学実習では、新たな生命を迎えるお母さんとご家族へのケアや、出産後の赤ちゃんとお母さんとのふれあい、授乳や沐浴などの育児行動への援助について学びました。出産の見学では、お母さんも赤ちゃんも命がけで臨み、そこで新たな生命の誕生する瞬間を目の当たりにしたことで、改めて生命の尊さについて考えさせられました。妊娠・出産・育児というのはすべてつながりのあるもので、お母さんも支援してくれる家族も大きな期待と様々な不安を抱いて新しい生命を迎えます。そのため、現在のお母さんや赤ちゃんの健康状態や心理状態の把握に留まるのではなく、今後起こりうることや抱く不安、産後の生活環境など、先のことを見据えたケアをしていく必要性を学ぶことができました。

老年看護学実習 阿久津 友香
私の受け持った患者さんは脳梗塞によって右片麻痺になった方でした。急な右片麻痺によりショックを受け、会話をするたびにこれからの生活への不安の表出がみられました。しかし、家族も協力的で患者さんは毎日積極的にリハビリに取り組む姿がみられました。ある日、病室を訪れた私に対して「右腕が上がったんだよ」と嬉しそうに話し笑顔がみられました。このことから、今まで当たり前にできたことができないことでの悲観的な考えではなく、前向きに自身の障害に対して徐々に受容していると感じました。老年期の患者さんにとって、急な疾病や障害はその人が歩んできたものや、これからの余生を送るうえでの障害となってきます。その中から、残存機能を「持てる力」として生かしていくことの大切さを学ぶことができました。また、高齢者の生活背景や思いを知ることで個別的な看護になり、障害を抱えながらもその人らしい生活につながることを学びました。