作業療法学科
4年間の学修の流れ
障害を持つ人の自立と社会復帰を支える熱意あるスペシャリストを育てます
日常の応用的動作の訓練、創作活動や余暇活動などを通して、身体障害や精神障害などを抱えるすべての人々の自立や社会復帰を支援する作業療法士。作業療法学科では、病院や施設から地域・家庭でのリハビリまでを含めた高度で幅広い作業療法の学修を行い、障害を持つ人々の視点に立った援助が行える専門職を育成します。専門教育を6つの科目群に体系化するほか、病院や施設での実習科目も多数開講。効率よく専門職としての資質を習得できるカリキュラムです。
1年次
- 医学と作業療法の基礎知識を修得する
解剖学、生理学、運動学など作業療法の基盤となる医学的知識および作業療法概論や作業工程技術学などの専門科目となる基礎学群を修得し、作業療法士への第一歩を踏み出します。
夏季休暇中に行われる「臨床実習Ⅰ(早期臨床見学)」では、講義で学んだ知識が作業療法現場でどのように生かされているのかを知ります。
また、先輩作業療法士が働く現場での臨床見学を通して、各自が思い描く作業療法士像を積み上げ、キャリアビジョン形成に役立てます。
2年次
- 作業療法の基本的な評価技法を理解する
作業療法実践過程のうち、対象者の状態像を把握する「評価学群」の修得、作業療法士が対象とする各疾患に関する臨床医学の修得( 各疾患の障害特性の理解)を通して、対象者に合わせた評価を実施する技能を養います。
また、夏季休暇中および後期に行う「臨床実習Ⅱ(早期臨床体験)」では、実際に作業療法の対象者と接します。
評価技法の一部を経験することで、3年次以降に展開される臨床実習に向けた準備を進めていきます。
3年次
- 作業療法治療・支援技術を修得する
作業療法実践過程のうち、対象者の治療や援助を行う「適用学群」「代償学群」( 障害を持つ方々が社会復帰するための知識や援助技術)の修得を通して、対象者に合わせた治療や援助技術を学びます。
前期から「臨床実習Ⅲ(臨床評価)」が毎週行われ、2年次に修得した知識や技術を対象者に合わせて自ら実施します。
また後期は、OSCE(客観的臨床能力試験)を通して一定水準の技能を修得、冬季に行われる「臨床実習Ⅳ(臨床推論・作業療法計画立案)」に備えます。
4年次
- 地域生活支援まで含めて総括的に学修する
「総合実習Ⅰ」では、これまで学んできた知識や技能を臨床実習指導者の指示のもと、対象者に合わせて経験します。
また、国家試験対策が本格的に始まり、年度末に行われる作業療法士国家試験に向けた学修が行われます。
4年次後期に展開される「応用学群」では、急性期から生活期まで、医療から地域までと幅広い分野で活躍する先輩作業療法士に接し、これまでの座学や臨床実習を通して学んだ内容を基盤として、各自形成してきたキャリアビジョンの完成をめざします。