大田原キャンパス

言語聴覚学科

DEPARTMENT OF SPEECH AND HEARING SCIENCES

言語聴覚学科

卒業生の声

あきしま相互病院勤務
原 彩恵さん(5期生)

チュニジアで言語聴覚療法に従事

青年海外協力隊として2009年3月から2年間、チュニジアで活動しました。高校生の頃から、「海外で働きたい」という思いがあり、大学在学中に城間先生に相談すると、まず日本で実務経験を積むことを勧められました。5年間病院に勤務し、「まだ若いし子供もいない。両親も元気な今!」と思い、青年海外協力隊の選考試験を受けました。そのときの面接官が偶然にも城間先生でした。


養護学校のイベントでの集合写真。 浴衣を生徒に着せ、日本文化紹介。

現地でまず気づいたことは、障害に対する考え方の違いでした。チュニジアはイスラム教の国。障害は「神の与えたもの」であるため、本人にも周囲にも障害が受容されやすい。これは、「社会全体で障害者を助ける」という思想につながる一方、日本人のリハビリテーションの見方からは、「自立が訓練目標になりにくい」ということになります。また、言語を含めたコミュニケーション能力より宗教行為ができるようになる方が社会的に認められます。例えば、5歳で「りんご」と言えなくても、1日5回のお祈りの時に、イスラム教の宗教習慣である、耳を自分で洗えるようになる方が周囲にも本人にも喜ばれます。


同僚とイベントに向けてポスター作成。

リハビリテーションの際には「宗教観を尊重する」ということを心がけ、語彙や文章の訓練以外に、コーラン第1章を唱える練習を取り入れることもしてみました。その発表会では、予定の生徒以外に、「僕もできるようになったよ」と次々に飛び入り参加があり、大盛況となりました。
こうした経験から、渡航前に比べて、患者様の病気や障害に向き合う前に、そのバックグラウンドを見ようとする意識が強くなりました。目の前の患者様を真に理解し寄り添うことで、訓練のゴールや内容が考えやすくなりました。


ご近所のお友だち家族と羊のバーベキューレストランへ。

国際医療福祉大学は学ぶ環境が整っています。海外研修制度は私の在学時よりさらに充実していますし、言語聴覚障害学をリードする先生から学ぶことができます。また、部活動などをとおしてさまざまな医療福祉職の友人も作れます。4年間はあっという間。夢に向かって充実した大学生活を送り、世界で活躍できる専門職になってください!

医療法人社団輝生会 初台リハビリテーション病院勤務
遠藤 健二郎さん(11期生)

仲間と共に過ごす4年間

言語聴覚士として8年間働き、今強く感じることは、質の高いリハビリテーションを目指すためには、専門知識だけではなく、チーム連携も大切ということです。しかし、それは決して簡単なことではないと日々痛感します。同職種や他職種、時には病院外部とのやり取りが必要となり、意見がぶつかることも少なくありません。私たち言語聴覚士は患者様のコミュニケーション面をみますが、自分自身のコミュニケーション能力も日々試されているのかもしれません。

私は他人とコミュニケーションをとることが苦手でした。今も上手いとは言えません。そんな私が今までやってこられたのは、仲間と過ごした4年間が大きな力となっているからだと思います。大学生活では、授業やグループ実習、学校行事、サークル、ボランティアなど仲間と共に過ごす時間がたくさんあり、様々なことについて意見を交換する必要があります。そのような中で、一緒に笑い、苦労を分かち合い、時には喧嘩をすることもありました。今から考えると、仲間と過ごした大学生活を通して、相手の気持ちを考えること、自分とは異なる意見を尊重すること、自分の思いを他者に伝えることなど、人とコミュニケーションをとるうえでとても重要なことを学んでいたのだと思います。

そのような経験はチーム連携だけではなく、日々の臨床にも役立っていると思います。言語聴覚士として、私たちが日々接するのは障害ではなく、障害をもった人だからです。学生時代に先生から言われた言葉をよく思い出します。「障害だけをみるのではなく、人をみなさい」。正直、学生時代はその言葉の意味がよくわかりませんでした。今は少しずつ分かってきました。障害をみる前にその人を知ろうとすること、そして自分のことを知ってもらうこと、それがとても大切だと感じることができるようになりました。国際医療福祉大学で仲間と過ごした日々が今の私を支えてくれています。

日本赤十字社 那須赤十字病院勤務
川島 崇寛さん(17期生)

学科教員は最前線の知識をもつ身近な存在!

大学を卒業してから、学生という立場ではなく1人の言語聴覚士として責任を持ち日々職務を全うしています。言語聴覚士は生涯学習とよく言われますが、本当にその通りだと就職して実感しています。私の職場は高度急性期の病院であるため、言語聴覚士が対象とする症例も幅広く、その中でより良いリハビリテーションを提供するために自己研鑽が必要となります。国際医療福祉大学は、最先端の学びや実習環境が整っています。その中で、言語聴覚士として必要な専門的な知識や疑問をもつ視点を学び、患者様とご家族に寄り添う姿勢や感性を磨き、さらには関連職種との関わり方など数多くのことを学びました。そして「もっと知りたい」「もっと考えたい」をどこまでもサポートしてくださる環境でもありました。私が今自己研鑽を行えているのも、学生時代にしっかりとした土台を養える環境があったおかげだと思います。

私が学生時代の時には先生の所によく質問をしに行きました。親身になって質問に答えてくださり、分かりやすい教科書や参考書などの情報を多くいただきました。それは今でも私の財産となっています。また、国際医療福祉大学の先生方は最先端でご活躍されている方ばかりで、学会や研修会でよくお顔を拝見します。その時に「先生聞いてください...」と声をかけてアドバイスをいただくこともでき、今も様々な場所でお世話になっています。 最後に、学生時代には「疑問に思ったこと」「悩んでいること」など何でもいいので先生に質問してみてください。そして、何かと忙しいとは思いますが、是非自分自身で様々なことを体験してみてください。多くの経験が必ず将来何かの役に立つと思います。あっという間の4年間を満喫してください。

恵寿総合病院勤務
木村 聖子さん(3期生)

言語聴覚士はライフワークとして続けられる仕事です!

脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、加齢により食べ物が上手く飲み込めないなど、ことばによるコミュニケーションや食べることが困難な方を支援するのが言語聴覚士の仕事です。担当する患者さんは0歳から100歳まで症状も様々。どのようにしたらうまくコミュニケーションをとれるか、口から食べられるか、言葉を獲得するためにどのように関わっていくか日々勉強ですが、思いが通じ合った時、食事ができた時の患者さんやご家族の笑顔をみると、とてもやりがいを感じます。

高校3年生の時、何か人の役に立つ仕事に就きたいと漠然と思っていた時に、母の知人の言語聴覚士からこの仕事の話を聞き、人と関わることが好きな自分に合う仕事だと思いました。そして、この分野の第一人者の先生方がいる国際医療福祉大学をすすめられたのが進学したきっかけです。国際医療福祉大学には全国から学生が集まります。入学時、九州出身の私は初めての土地でもあり不安と期待でいっぱいでしたが、4年間で多くの出会いがあり仲間ができました。大学4年での実習や国家試験に向けての受験勉強は仲間がいたから乗り越えられました。また、大学での出会いがきっかけで現在は石川県にいますが、結婚して子育てしながら言語聴覚士として仕事を続けられています。偶然にも石川県に同級生が二人いて、今でも仕事のことを相談しあえる大切な存在です。

著名な先生方の講義を受けることができ、今、全国各地で活躍している仲間と出会えて、国際医療福祉大学を卒業してよかったと思います。「言語聴覚士」はこれからさらに求められ、手に職をつけて一生続けられる仕事でもあります。ぜひ言語聴覚士を目指してみませんか。