視機能療法学科
学科の魅力
視覚の情報処理や視能矯正を学ぶ過程では「脳がどのように視覚の世界を認知し、眼を含めた運動系をどのようにコントロールしているのか」という脳機能学が重要となります。学科長の新井田孝裕教授と原直人教授は経験豊かな眼科医であると同時に、米国留学を通じて大脳生理学や神経眼科に造詣が深く、長年にわたり視能訓練士教育に携わってきました。このため断片的な講義ではなく、基礎医学に根ざした密度の濃い充実した講義が日々展開されています。一方、藤山由紀子教授は長年にわたり視能訓練士として第一線で活躍され、教育歴も豊富にあり、常に臨床に根ざした実学指導をモットーにしており、洞察力を持った視能訓練士を育てます。
実習風景
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視力検査とレンズ合わせは視能訓練士の基本的業務。国際医療福祉大学では、基本の技術を繰り返し何度も実習し、即戦力となる視能訓練士を育てています。
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視能訓練士は多くの医療機器を扱います。眼底の写真だけでなく、最近では目の詳細な断層図も簡単に撮影できるようになりました。最新の医療機器を実習で使用できる環境があります。

手術や診断に用いる大切な機器を扱います。患者さんと直接向き合い、正確な検査データをとるのは視能訓練士の役目です。
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斜視や弱視の評価結果から治療計画を立てる業務は昔から視能訓練士の仕事です。患者さんの評価を行い、個々に合わせたケアを考えます。
学外実習(幼稚園検診・視覚障害者との交流)
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近隣の幼稚園にご協力いただき、幼稚園児を対象に検診の実習を行っています。 近年、視機能の検診業務は視能訓練士の活躍の場として、ますます重要さを増しています。視覚障害者との交流や、ボランティア活動も積極的に行っています。
国際交流
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例年、元培科技大学(台湾)のoptometry(視光系)の学科から留学生を受け入れ、本学科の2年生や3年生と半年間一緒に講義や実習に取り組んでいます。
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元培科技大学で開催された国際学生学術会議で、視機能療法学科3年生が発表しました。発表内容は「Importance of Children’s Vision Screening in the Development of Vision: My Practical Experiences of Vision Screening for Children」。慣れない英語での発表でしたが、地域の保育園・幼稚園で行っている実習で得られたデータをまとめて、小児の時期に視機能検査を行うことの重要性を学術会議の参加者に伝えることができました。
幸齢者スクール
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「元気で幸せないきいきライフ」をテーマに毎年開催されている幸齢者スクールでは、高齢者の方々に医療福祉の体験学習として目の検査を体験していただいています。教員・学生が一緒に地域の方の健康度をチェックします。
キッズスクール
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小中学生を対象に、キッズスクールを行っています。本学科は、物が見える仕組みを学んだり、視力低下や視野異常などの視覚障害を体験学習したりできるコーナーを提供しています。
本学の中で1学年の定員が40名と最も少なく、学生一人ひとりに目が行き届く個別指導を行っております。
長年教育・臨床・研究に携わってきた教育スタッフを中心に、全国から集まった経験豊かな教員が指導します。