薬学部
学内実習・実務実習
1年次
- 早期体験実習
薬学生として学習に対するモチベーションを高めるため、薬剤師の活躍する現場を体験します。病院、調剤薬局、製薬会社および行政機関などでの体験学習を通じて得られた内容や自分の考えをまとめ、ディスカッションとプレゼンテーションを行います。 - 基礎薬学実習Ⅰ(物理)
1年次に初めて行う実習の一つです。薬剤師をめざすうえで必要な器具を正しく扱い、物をはかり、溶液を調製する手法を学び、実験に対する基本的な態度、知識、技能を身につけます。 - 基礎薬学実習Ⅱ(生物)
組織・細胞の構造、微生物に対する抗生物質の作用など講義で学んだことについて実習を通して学習します。また、生命科学の実験を行う際に必要となる顕微鏡の取り扱い方、無菌操作、各種実験機器の基本的な使用法を身につけます。
2年次
- コミュニケーション実習
薬剤師には、「チーム医療・チームケア」の一員としての連携能力や患者さんとの円滑なコミュニケーションを取れる能力が求められます。本実習では、ロールプレイングを行いながら、薬剤師に必要なコミュニケーション能力について学びます。 - 物理系薬学実習
機器分析化学、物理化学の内容で医療品の物性評価を行います。本実習では、医薬品の分析法を修得するとともに、得られた結果について広い視野で解釈を行い、その医薬品に対する理解を深める手法・考え方を学びます。 - 化学系薬学実習Ⅱ(天然資源)
漢方薬を構成している生薬。天然物を対象に、その有効成分の抽出や精製の操作方法やその原理を実習を通して学修します。実際に自分たちで漢方薬の煎剤や丸剤を調整する体験もします。
3年次
- 分子生物学実習
本実習では遺伝子の点突然変異の有無などを解析します。ヒトの遺伝子(ヒトゲノム)の情報が病気とどのように関わり合い、そしてくすりに結びついていくのかについて実習を通じて学びます。 - 臨床検査医学実習
個々の患者さんの病態に応じた薬物治療には、臨床検査値に基づいた的確な患者情報を得ることが必要です。本実習では、臨床検査における基本原理と技術を修得し、代表的な検査値の読み方や異常値と病態との関連性を学びます。 - 衛生系薬学実習
健康と環境をテーマに身近な内容について、食品中脂質の変質やビタミンおよび着色色素に関する試験、飲料水や河川・湖沼水、室内空気に関して、学生が自由に選択して持参した身近な対象物を用いて試験を行います。 - 医療系薬学実習Ⅰ(調剤の基礎と情報収集)
患者さんの症状や既往歴、服用歴などの「患者情報」や「医薬品情報」の収集をして、患者さん個々に適した薬剤選択などを学びます。また、患者さんや来局者への「応対」や「服薬指導」についても、実際のくすりを使用しながら実習します。
実習体験記
患者さんへの応対や服薬指導など、コミュニケーションの大切さを痛感。
菱沼 彩花 さん
栃木県立矢板東高等学校出身
4年次
- 生物系薬学実習
動物実験により各種薬物の効果を測定することで、これまでの薬理学関連の講義で学修した知識の理解を深めます。また、卒業研究に向けたアドバンスト教育として、実験動物の情動や向精神薬の薬効を行動薬理学的に評価する方法を体験します。 - 医療系薬学実習Ⅱ(調剤の実践と服薬指導)
薬剤師業務の基礎となる処方せんに基づいた調剤業務のなかで「内服薬の調剤」や「注射剤の調製」などを行い、くすりが正しく調剤されているかを確認する「調剤薬監査」までを実習します。また、くすりに関する情報も考えながら学びます。 - 病院・薬局事前実習Ⅱ (実務実習で必要な基本的技能)
参加型長期実務実習である病院・薬局実務実習に先立ち、大学内で内服薬や注射剤の調剤などの薬剤師業務に必要な基本的な知識、技能、態度を修得します。 - 関連職種連携実習※薬学部では5年次に履修します。
他の学部·学科の学生とチーム編成し、医療福祉施設で実際の患者さんの治療計画を立て、カンファレンスに参加するなど「チーム医療・チームケア」を実践します。
5・6年次
- 病院・薬局実務実習Ⅰ(主に病院での実習)
病院で11週間の実務実習(臨床実習)を行います。病院薬剤師の業務と責任を理解し、「チーム医療・チームケア」に参画できるようになるために、調剤および製剤、服薬指導などの薬剤師業務を臨床現場で学びます。 - 病院・薬局実務実習Ⅱ(主に薬局での実習)
薬局で11週間の実務実習(臨床実習)を行います。薬局の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるために、保険調剤、情報提供、健康相談、医療機関や地域との関わりについて臨床現場で学びます。
実習体験記
病院実習と薬局実習、ともに実践力を磨く絶好の機会。
佐々木 涼太 さん
宮城県 仙台育英学園高等学校出身